デザインツールには、様々なサービスが登場し、その流行も変化してきました。今回は、加速度的にユーザーが増えているPenpotについてご紹介していきます。
デザインツールの歴史
デザインツールの変遷には、様々なサービスが登場し、その流行も変化してきました。初期のデザインツールとしては、Adobe社のPhotoshopが有名です。1990年代に登場したこのソフトウェアは、画像編集ソフトウェアとして開発されましたが、デザイン分野でも広く利用されるようになりました。
その後、デザインに特化したツールが登場し、Sketchが注目を集めました。Sketchは、2009年に登場したベクターデザインツールであり、UIデザインに特化していました。Sketchは、Mac専用のソフトウェアであり、ベクターグラフィックスを中心としたインタフェースを備えていたため、デザイナーにとって使いやすいツールでした。その後、Sketchに似たツールが多数登場し、UIデザイン分野ではSketchが一定の地位を築きました。
さらに、2010年代に入り、クラウドベースのデザインツールが登場しました。Figmaは、2016年に登場したクラウドベースのデザインツールであり、Webブラウザ上で利用することができます。Figmaは、チームでの作業に適しており、同時に作業することができるため、チーム内でのコミュニケーションを円滑にすることができます。また、Sketchに代わるUIデザインツールとしても注目を集め、今ではFigmaを利用するデザイナーも増えています。
その他にも、Adobe XD、InVision Studio、Axure RPなど、様々なデザインツールがあります。これらのツールは、それぞれ特徴があり、使い勝手や機能面で異なります。デザイナーにとっては、自分に合ったツールを選ぶことが重要であり、常に最新のツールやトレンドにも注意を払う必要があるでしょう。
Penpotとは?
Penpotは、オープンソースのデザインツールであり、クラウド上で使えるツールです。このツールは、デザインに特化しており、チームでの作業にも適しています。
Penpotは、多くの機能を備えています。たとえば、UIデザイン、グラフィックデザイン、プロトタイプ作成、ベクターグラフィックスなど、デザインに必要な機能がほぼ全て揃っています。また、作成したデザインをクラウド上で共有することができ、複数人での作業がしやすいです。
このツールの最大の強みは、オープンソースであることです。そのため、無料で利用することができ、プラグインなどの拡張機能も自由に開発することができます。さらに、コミュニティによるサポートも充実しており、使い方や不具合の解決方法などを簡単に見つけることができます。
一方、弱みとしては、商用ツールに比べると機能の充実度が劣る点が挙げられます。また、クラウド上でのみ使用できるため、オフラインでの利用ができないことも欠点の一つです。
導入企業としては、DropboxやSlack、Mozillaなどが挙げられます。価格については、Penpot自体は無料であり、クラウド上での利用料金のみがかかります。
総合的に考えると、Penpotは、オープンソースであることや、デザインに必要な機能をほぼ全て備えていることなどが特徴です。商用ツールに比べると機能の充実度が劣るものの、無料で利用することができるため、プロジェクトの進行に必要なツールを手軽に導入することができます。また、DropboxやSlack、Mozillaなどの企業が導入していることから、信頼性も高いと言えます。
Penpotサービスサイト